一般的に「貧血」というと、やはり女性に多いものというイメージが定着しています。実際、日本女性の1割が貧血と診断されているのです。もし、血液検査を行えば、4から5割もの女性が貧血であろうとさえ言われているほどです。それは、日本に限った事ではありません。世界的な現象として、女性には貧血が多いものなのです。
その理由は?そう、女性には妊娠という機能があるからなのです。それはつまり「生理」があるということ。初潮を迎えた日から、女性は生理によって、毎月出血を繰り返しているのです。生理の出血量には個人差があるものの、多い方では、1回の生理で30mgもの鉄分を失ってしまう方もいます。
生理だけではありません。「妊娠」もまた貧血を引き起こす大きな理由となるのです。妊娠すると、女性は出産の日まで、胎盤を通して胎児に必要な栄養と酸素を供給し続けなければなりません。そのため、多くの血液を必要とするもの。当然鉄分の必要量も増加。鉄の必要量は増加するのに、つわりによる食欲不振などから、鉄不足に陥ってしまうことも。貧血と診断されることに。
それ以外にも、出産時の大量出血に備え、身体は造血機能をフル稼働させて血液量を増加させようとします。そこで、赤血球が少なくなり、鉄不足となってしまうのです。このように女性特有の「生理」と「妊娠」によって、鉄欠乏を招いてしまうのです。またそれに加えて、「貯蔵鉄」の量も男性に比べて女性の方が少ないということも理由のひとつ。
貯蔵鉄とは、鉄分不足に備えて、肝臓や脾臓で蓄えられている鉄のこと。貯蔵鉄は男性で約4gなのに対して、女性は約3gしかありません。3割も少ないのです。「生理」「妊娠」「貯蔵鉄の少なさ」この3点が、男性より女性の方が貧血になりやすいということが分かって頂けるでしょう。もうひとつ、思春期の鉄不足の理由として考えられるのは、「思春期のダイエット」。鉄の需要が増える思春期に無理なダイエットを行い、鉄不足になるという事実も考慮しましょう。
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