女性は「生理」や「妊娠」などの理由から鉄不足になりやすいもの。そして、男性の方が男性ホルモンの造血因子の影響で赤血球数も女性よりも多いことが分かっています。つまり男性の方が貧血にはなりにくいということ。
これらの男女差は70歳前後を境にして、あまり見られなくなるのが一般的。ですから、70歳を過ぎた高齢者に貧血がみられた場合、なんらかの病気に伴う貧血を疑うことが必要です。年令に関わらず、病気に伴う貧血を「二次性貧血」と言います。たとえば、「慢性関節リウマチ」や「膠原病」なども貧血などの血液症状を伴うことが多い病気と言われています。
「慢性関節リウマチ」の症状は、関節が腫れたり、心臓、肝臓、肺などの臓器機能が低下したりというもの。そして、関節における炎症がひどくなると、本来ならば造血に使われはずの鉄が、炎症の方へとまわされるということが起こるのです。この場合、鉄の欠乏は見られないのが特徴。各間接部の炎症が治まると、同時に貧血症状も治まるのです。
またリウマチの薬も、造血を抑制してしまう場合もあります。リウマチ治療としては有効な薬であっても、骨髄の抑制作用が行われる場合があり、鉄と結合してしまうこともあるのです。造血の意味ではあまり歓迎されない薬なのですが、リウマチ治療を第一と考えると致し方ありません。
そのため、そのリウマチ治療薬と並行して、鉄剤を飲むなどの対応が必要となります。他にも、慢性病の二次性貧血として「腎性貧血」があります。血液透析を受けている方や、慢性腎不全の方には、割と起こりやすい貧血と言えるでしょう。珍しいことではありません。腎臓で造血する際、必要な造血因子「エストロポエチン」が不足するため、造血機能が上手く働かなくなり貧血症状が現れるのです。
注射によって「エストロポエチン」を投与したり、鉄剤を内服、または注射したりという対応が必要となります。
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